メンクラン、タリエチア

アオギリ科タリエチア属(Sterculiaceae Tarrietia)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

メンクラン(Tarrietia spp.)はアオギリ科に属する東南アジア原産の中型から大型の常緑高木で、高さは約30〜45 mに達し、板根を伴う直立した幹は良質な丸太材を形成し、木材は桃赤色から赤褐色、時間経過で深みある赤茶〜黄金褐色に変化し、重硬で比重は約0.72、光沢のあるマホガニー調の美しい外観と直交繊維や大形放射組織による縞模様が特長で、木理は交錯しながら柾目面に鮮やかなリボン模様や梅斑が浮かび、乾燥安定性に優れて柾目材は寸法変化が少なく、家具、床材、内部構造材、合板、パネル材、船舶部材、梱包材など多用途に適する一方、シロアリや腐朽菌への抵抗はやや並で、使用部位によって防腐処理が推奨され、加工にはシリカ含有に伴う刃物の磨耗を留意すべきであるが、旋盤加工や仕上げは良好で高級木工品向きとされ、耐久性・強度ともまずまずであり、しばしばレッドメランチ類やニアンゴン材の代替として用いられ、近年は造林による人工林育成も進められている。

原産地

南洋材

比重

気乾比重: 0.72

強度

非常に強い木材で、加工時に注意が必要

別名、現地名

Mengkulang

色調

光沢のあるマホガニー色、桃色から赤褐色まで多様

木理と肌目

やや粗い肌目、交錯する木理で縞状の模様が現れる

木材の加工性

乾燥は早く良好だが、シリカを含むため製材は難しい

木材の耐久性

やや高い耐朽性、製材の鋸の刃を摩耗しやすい

用途

木工品、指物、トラックの車体の枠、コンテナーの床、合板

取り扱い時の注意点

加工時に刃の摩耗が激しいので注意が必要

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