木材は伐採直後に多くの水分を含んでおり、そのまま使用すると反りや割れ、カビの発生や腐敗が生じる可能性があります。 また、水分を含んだ木材は重く施工性が悪化し、接着剤や塗料の吸収にもムラが生じやすくなります。 特に建築用途では、乾燥不足によって家屋の歪みや軋みの原因となるため、乾燥処理は木材利用の出発点であり、品質・強度・美観の安定に欠かせない工程です。
木材の乾燥には、大きく分けて天然乾燥と人工乾燥の2種類があり、それぞれに特長と適した用途があります。
含水率とは、木材に含まれる水分の割合(%)を表す指標で、乾燥の目的はこの含水率を用途に応じた適正値に下げることにあります。 家具材や建築材では10〜20%以下が目安とされ、十分に乾燥させることで狂いの少ない、安定した木材として使用することができます。 適切な乾燥と含水率の管理は、仕上がりの美しさや耐久性を左右する重要な要素です。