ヒルギ科ヤエヤマヒルギ属(Rhizophoraceae Rhizophora)
※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。
バカウ(Rhizophora apiculata)は、ヒルギ科ヤエヤマヒルギ属に属する常緑高木で、東南アジアからオーストラリア北部、太平洋諸島にかけての熱帯沿岸地域に広く分布し、主に干潟や河口の塩性湿地に自生し、樹高は最大で30メートル、幹径は約50センチメートルに達し、特徴的な支柱根や気根を発達させて不安定な泥質土壌に適応し、葉は長さ7〜15センチメートルの楕円形で、裏面に黒点を持ち、花は4弁の白色で、果実は長さ2.5センチメートルほどの倒卵形で、胎生種子(プロパギュール)を形成し、これが水中に落下して新たな個体を生じる。
この種は、塩分濃度の高い環境に適応するため、根において超濾過機構を備え、塩分を排除し、また、葉に空気を蓄える組織(通気組織)を持ち、酸素の乏しい泥中でも呼吸を可能にしている。
木材は、気乾比重が0.96〜1.17と非常に重硬で、心材は赤褐色、辺材は淡黄色で明瞭に区別され、耐久性が高く、腐朽やシロアリ、海生ボーラーに対する抵抗性も優れており、加工性は良好で、乾燥時に割れやすいが、仕上げると美しい光沢を持ち、用途としては、建築構造材、家具、フローリング、橋梁、電柱、船舶、楽器、工具の柄、漁具の支柱、薪炭材など多岐にわたり、特にマレーシアやタイでは炭焼き用として重要な資源とされている。
また、樹皮には8〜40%のタンニンを含み、皮革のなめしや漁網、ロープの強化、染料として利用され、伝統医学では、下痢、嘔吐、喉の痛み、リウマチ、糖尿病、皮膚疾患の治療に用いられ、抗菌、抗酸化、抗炎症作用が報告されている。
さらに、バカウは、沿岸の浸食防止や高潮・津波の緩和、水質浄化、生物多様性の保全に寄与する重要な生態系構成種であり、マングローブ林の再生や保全活動においても中心的な役割を果たしている。
南洋材
気乾比重: 0.98
非常に高い強度を持ち、耐水性に優れているため、建築材として理想的
バカウ
ダークグレーから淡い茶色まで、経年により色に深みが増す
木目は直線的で、時折粗い質感を持ち、外観に独特の温かみを与える
加工は難しいが、適切な工具を使用すれば切削可能で、接着性も良好
非常に高い耐久性を持ち、特に湿潤環境において腐朽や虫害に強い
土木建材、船舶の材料、炭製造、網やロープの補強材
強い塩分環境において成長し、加工時には適切な手順と装備を必要とする
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