クワ科パンノキ属(Moraceae Artocarpus)
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アルトカルプス属(Artocarpus)は、クワ科(Moraceae)に属する約60〜70種の常緑または落葉性の高木および低木からなる植物群で、主に東南アジアから太平洋地域にかけて分布し、特にボルネオ島を起源とする種が多く、代表的な種にはパンノキ(Artocarpus altilis)やジャックフルーツ(Artocarpus heterophyllus)、チェンペダック(Artocarpus integer)などがあり、これらは食用果実として広く栽培されている。
アルトカルプス属の植物は、乳白色の樹液(ラテックス)を分泌し、単性花を持つ雌雄同株で、雌花は短い肉質の穂状花序に形成され、受粉後に多数の花が融合して大型の集合果(シンカルプ)を形成し、果実は多くの種で食用とされる。
葉の形態は種によって異なり、パンノキでは大きく深裂した葉を持ち、ジャックフルーツでは全縁の葉を持つなど、多様性が見られる。
また、アルトカルプス属の木材は、家具、建築材、船舶、楽器などに利用されることがあり、特にジャックフルーツの木材は耐久性が高く、インドやスリランカでは家具や建築材として重宝されている。
さらに、葉や樹皮、果実、種子などは伝統医学で利用されることがあり、抗菌作用や抗炎症作用が報告されている。
アルトカルプス属の植物は、食料、木材、薬用など多方面で利用される重要な資源であり、熱帯地域の生態系や経済において重要な役割を果たしている。
南洋材
気乾比重: 0.52
高い強度を持ち、耐久性も優れている
パンノキ、ジャックフルーツ、センプダク
淡い黄色から濃い茶色、経年変化で暗くなる
粗い木理で、時には斑点が見られる
加工性は良好だが、刃物の摩耗に注意が必要
非常に高い耐水性と虫害に対する抵抗力を持つ
家具、建材、日用品、楽器、果実の食用
加工時に樹液が出るため、手や道具がべたつく可能性がある
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