マメ科インドカリン属(Fabaceae Pterocarpus)
※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。
パドーク(Pterocarpus dalbergioides)は、マメ科インドカリン属に属する常緑高木で、インドのアンダマン諸島に固有の種であり、樹高は35〜40メートル、幹径は最大1.8メートルに達し、直立した幹と大きな板根を形成し、葉は5〜8対の小葉からなる羽状複葉で、果実は直径約5センチメートルの翼果である。
この樹種は、標高100メートル以下の湿潤な低地熱帯林に自生し、特に河川沿いや湿潤な地域に多く分布しており、アンダマン諸島の主要な木材資源の一つとして知られている。
木材は「アンダマンパドーク」や「東インドマホガニー」として知られ、心材は淡いピンクオレンジから深い赤褐色で、時間の経過とともに暗赤色や紫褐色に変化し、木理は交錯し、肌目は粗く、開いた導管を持ち、自然な光沢があり、気乾比重は約0.77(770 kg/m³)で、耐久性が高く、腐朽やシロアリ、その他の昆虫に対する抵抗性も優れている。
加工性は良好で、旋盤加工、接着、仕上げが容易であるが、交錯木理のため、平削り時に逆目が発生することがある。
用途としては、化粧単板、フローリング、旋盤加工品、楽器、家具、工具の柄など多岐にわたり、特に中国の伝統的な高級家具「紅木(ホンムー)」の材料としても評価されている。
しかし、過去の過剰伐採や種子からの自然再生の困難さ、森林破壊などにより、個体数は過去3世代で30%以上減少し、IUCNレッドリストでは「危急種(Vulnerable)」に分類されており、現在では伐採が厳しく制限され、資源の持続的な管理が求められている。
南洋材
気乾比重: 0.68
高い耐久性を持ち、特に建設用木材としての適性が高い
イーストインディアンマホガニー
ハートウッドはリッチなクリムゾン色から赤茶色で、黒いストリークが見られることもある
一般に絡み合った木目で、テクスチャーはやや粗いが、良好なポリッシュが可能
切削や加工が容易だが、絡み合った木目のため仕上げには注意が必要
非常に耐久性があり、シロアリ攻撃にも強い
高品質の家具、内装仕上げ、建築用材、農業機械、ベニヤ板、装飾フローリングなど
木材を使用する際に適切な乾燥と処理が求められる
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