マメ科タシロマメ属(Fabaceae Intsia)
※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。
イピール、メルバウ、クイラ、インツィア(Intsia palembanica)は、マメ科タシロマメ属に属する常緑高木で、東南アジアの熱帯地域、特にマレーシア、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニアなどに広く分布し、樹高は最大50メートル、幹径は1.5メートルに達し、幹は直立し、枝下高が22メートルに及ぶこともあり、根元には高さ4〜7メートルの板根を形成することが多く、葉は厚く光沢のある革質で、通常4対の小葉からなる偶数羽状複葉を持ち、花は淡黄色で芳香があり、果実は長さ15〜40センチメートルの平坦な莢で、種子は3〜4.5センチメートルの扁平な形状をしている。
この樹種は、海岸部から内陸の低地熱帯雨林、季節湿地林、石灰岩丘陵地など多様な環境に生育し、標高0〜1,000メートルの範囲で見られ、特に河川沿いや湿潤な地域に多く分布している。
木材は「メルバウ」や「ボルネオチーク」として知られ、心材は黄褐色から赤褐色で、時間の経過とともに暗色化し、辺材は淡色で明瞭に区別され、木理は直線的または交錯し、肌目は粗く、気乾比重は0.63〜1.04と高く、耐久性に優れ、シロアリや腐朽菌、海生ボーラーに対する抵抗性も高いため、橋梁、鉄道枕木、船舶、建築構造材、家具、フローリング、階段、手すり、彫刻、楽器など多用途に利用される。
また、樹皮や木材からは茶褐色や黄色の染料が得られ、種子は適切な処理を施すことで食用にもなり、伝統医学では樹皮や葉がリウマチ、下痢、尿路疾患の治療に用いられ、種子油は貯蔵製品の害虫忌避に効果があるとされている。
さらに、窒素固定能力を持ち、葉の落葉が土壌に有機物とミネラルを供給し、土壌改良や肥沃度の向上に寄与し、海岸浸食の抑制やアグロフォレストリーにも適しており、2019年にはマレーシアの国樹に指定され、IUCNレッドリストでは「近危種(Near Threatened)」に分類され、過剰伐採による資源の枯渇が懸念されている。
南洋材
気乾比重: 0.74
非常に強靭で高強度、特に曲げ強度が優れている
クウイラ、Moluccan Ironwood、Merbau、Ipil、インピール
淡い黄白色の辺材と、赤褐色ないし褐色の心材
交錯した木理でやや粗い木肌、平挽面にはリボン模様が現れる
加工は普通だが強い力が必要、鈍くなりにくいが鋸歯には樹脂がつく
心材は非常に虫害に強く、天然の耐久力を持つが、辺材は脆弱
一般重構造物、家具、床材、鉄道枕木など多用途に使用
加工作業時に強い圧力が必要で、鉄を腐蝕させる性質があるため取り扱いに注意
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