イピール、メルバウ、クイラ、インツィア(Intsia bijuga)

マメ科タシロマメ属(Fabaceae Intsia)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

イピール、メルバウ、クイラ、インツィア(Intsia bijuga)は、マメ科タシロマメ属に属する常緑高木で、東アフリカからインド、東南アジア、オーストラリア北部、太平洋諸島にかけての熱帯沿岸地域に広く分布し、特にインドネシア、マレーシア、フィリピン、パプアニューギニアなどで重要な木材資源として知られ、現地では「メルバウ」や「クイラ」とも呼ばれる。
この樹木は、樹高25〜50メートル、幹径60〜125センチメートルに達し、根元に板根を形成することが多く、葉は2〜3対の小葉からなる偶数羽状複葉で、花は白色から淡紅色の芳香のある花を咲かせ、果実は長さ10〜28センチメートルの平坦な莢で、内部に2〜8個の円盤状の種子を含む。
木材は心材が黄褐色から赤褐色で、時間の経過とともに暗色化し、辺材は淡色で明瞭に区別され、木理は直線的または交錯し、肌目は中程度から粗く、気乾比重は0.63〜1.04と高く、耐久性に優れ、シロアリや腐朽菌、海生ボーラーに対する抵抗性も高いため、橋梁、鉄道枕木、船舶、建築構造材、家具、フローリング、階段、手すり、彫刻、楽器など多用途に利用される。
また、樹皮からはタンニンや茶褐色の染料が得られ、種子油は貯蔵製品の害虫忌避に効果があり、伝統医学では樹皮や葉がリウマチ、下痢、尿路疾患の治療に用いられ、種子は適切な処理を施すことで食用にもなる。
さらに、窒素固定能力を持ち、葉の落葉が土壌に有機物とミネラルを供給し、土壌改良や肥沃度の向上に寄与し、海岸浸食の抑制やアグロフォレストリーにも適しており、IUCNレッドリストでは「危急種(Vulnerable)」に分類され、過剰伐採による資源の枯渇が懸念されている。

原産地

南洋材

比重

気乾比重: 0.78

強度

非常に高い強度で、耐久性に優れ、建築および工芸品に適する

別名、現地名

ボルネオチーク、ジョンストンリバーチーク、モルッカンアイアンウッド、パシフィックチーク

色調

赤褐色から濃い茶色で、時間の経過とともに色合いが深まる

木理と肌目

粗い木目で、明瞭な年輪が特徴、質感はしっかりしている

木材の加工性

切削性は良好だが、硬いため刃物の消耗が早い、接着性も優れている

木材の耐久性

非常に耐久性が高く、特にシロアリに対する抵抗性がある

用途

建材、家具、デッキ材、装飾品、カヌーや小舟の材料

取り扱い時の注意点

加工時に吸い込むと健康に影響を与える可能性があるため、適切な換気が必要

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