ノソファグス、レッドビーチ(Nothofagus fusca)

ナンキョクブナ科ナンキョクブナ属(Nothofagaceae Nothofagus)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

ノソファグス・フスカ(Nothofagus fusca)、通称レッドビーチ(Red beech)は、ナンキョクブナ科ナンキョクブナ属に属する常緑高木で、ニュージーランドの北島および南島に固有種として分布し、特に肥沃で水はけの良い低地の丘陵や谷間に多く見られ、樹高は最大35メートル、幹径は最大3メートルに達し、樹皮は赤灰色で、若木では滑らかだが成長とともに縦に裂け目が入り、葉は長さ2〜4センチメートル、幅1.5〜3センチメートルの広卵形で、縁には特徴的な二重鋸歯があり、各葉脈の先端に鋭い歯が一対ずつ存在し、葉は交互に配置され、1年程度で落葉するが、落葉前には鮮やかな赤色に変化することがあり、果実は長さ12ミリメートルの4裂したカップ状の構造に3つの翼を持つ堅果が含まれ、風によって散布される。
この種は、ニュージーランドの温帯雨林において優占種として生育し、標高1050メートルまでの山地から海岸近くの低地まで広く分布し、特に肥沃で水はけの良い土壌を好み、純林を形成することもある。
木材は中程度の密度(気乾比重約0.63)で、赤褐色の心材を持ち、木理は直線的で均一な肌目を有し、加工性に優れ、乾燥後の寸法安定性が高く、耐久性も高いため、ニュージーランドでは床材や内装材、家具、建築材として広く利用されており、特に心材は耐久性が高く、屋外での使用にも適している。
また、レッドビーチは、ルイボス(Aspalathus linearis)と並んで、抗酸化作用を持つC-結合型ジヒドロカルコン配糖体であるノトファギン(nothofagin)を含む唯一の植物として知られており、健康食品や飲料の研究対象となっている。
園芸用途としても、葉の形状や紅葉の美しさから、イギリスやアメリカ西海岸などの温暖な海洋性気候地域で観賞用樹木として植栽されており、特に若木の冬季には鮮やかな赤色の葉が目を引く。
IUCNレッドリストでは「軽度懸念(Least Concern)」に分類されており、現在のところ絶滅の危機には瀕していない。

原産地

南洋材

比重

気乾比重: 0.68

強度

中程度の強度を持ち、耐久性が高いため、建材に適している

別名、現地名

レッドビーチ、タワハイ・ラウヌイ(Māori)

色調

淡い赤褐色から濃い赤色、経年により色合いが変化

木理と肌目

比較的均一で、はっきりとした年輪が特徴の細かい木目

木材の加工性

加工性は良好で、切削性も高い。乾燥後の安定性も優れる

木材の耐久性

高い耐久性を持ち、腐朽や虫害に対して強い

用途

床材、家具、内装材、工芸品

取り扱い時の注意点

加工時にやや硬いため、刃物の鋭さに注意が必要

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