テトラメレス、ソンポン

ダチスク科テトラガストリス属(Datiscaceae Tetrameles)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

テトラメレス、またはソンポン(Tetrameles nudiflora)は、テトラメレス科(Tetramelaceae)に属する唯一の種であり、以前はダチスク科(Datiscaceae)に分類されていたが、分子系統解析により独立した科に再分類された落葉高木で、インド、スリランカ、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー、中国南部、ラオス、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、東ティモール、パプアニューギニア、オーストラリア北部など、熱帯アジアからオーストラリア北部にかけて広く分布し、特に河川沿いや沖積地の平坦な地域に多く見られ、樹高は通常25〜50メートル、最大で64.2メートルに達し、幹径は最大2メートル、板根は高さ7メートル、幅4メートルに及ぶこともあり、直立した円筒形の幹は35メートル以上無枝で、灰色で滑らかな樹皮を持ち、幹や枝に大きな空洞を形成することがあり、葉は枝先に集まり、長さ12〜30センチメートル、幅6〜23センチメートルの楕円形から円形で、鋸歯があり、雌雄異株で、雄花序は長さ20〜60センチメートル、雌花序は8〜12センチメートルの下垂する穂状花序を形成し、果実は長さ約5〜6ミリメートルの樽形の蒴果で、熟すと上部から裂開し、多数の微細な種子を放出し、主に標高1000メートル以下の低地熱帯雨林、特に河川沿いや沖積地に自生し、火災耐性があり、先駆種として伐採跡地や裸地に急速に定着し、土壌を安定化させる能力が高く、成長速度は非常に速く、4年間で高さ25メートル、胸高直径47センチメートルに達する例も報告されており、寿命は比較的短く、最大でも85年程度とされ、木材は「ソンポン」や「トーンプーン」などの名称で知られ、心材は淡黄色から黄褐色で、辺材との区別は明瞭でないことが多く、木理は交錯し、肌目は中程度で均一、比重は約365kg/m³と軽量で、加工性に優れ、乾燥時の収縮率は接線方向で4.5%、放射方向で0.13%、耐久性は低く、地上での使用で7年未満、地中での使用で5年未満とされ、シロアリや木材虫に対する耐性も低いため、保存処理が推奨されるが、辺材は保存剤の浸透性が高く、心材への浸透は困難であり、用途としては合板の芯材や裏板、コンクリート型枠、梱包材、マッチ箱、棺、カヌー、家具、内装材、パルプなどが挙げられ、特にパルプ・製紙用途では繊維長が平均1565μm、繊維壁厚が約3μmと適度で、品質クラスIIに分類され、引張強度や折り曲げ強度、引裂き強度に優れた紙を製造できるとされ、また、若葉は野菜として食用にされ、葉の抽出液は腹痛の治療に用いられ、樹皮からは染料が得られ、IUCNレッドリストでは「軽度懸念(Least Concern)」に分類されているが、中国の西双版納熱帯雨林では絶滅の危機に瀕しており、森林伐採や農地転換、火災、野生動物による被害が懸念されており、特にSulphur-crested Cockatoo(Cacatua galerita)による未熟な球果の摂食により、種子の50%以上が失われることが報告されており、持続可能な森林管理と保全対策が求められている。

原産地

南洋材

比重

気乾比重: 0.31

強度

強度は低く、木材の質は劣るが、比較的軽量で扱いやすい

別名、現地名

テトラメレスグラハミア、ソンポン

色調

淡い茶色から灰色で、心材と辺材に明確な区別なし

木理と肌目

木目は比較的粗く、表面は平滑

木材の加工性

切削性は良好だが、耐久性が劣るため、あまり長持ちしない

木材の耐久性

虫害や腐朽に対しては脆弱で、火災には弱い

用途

一時的な建物、木箱やカヌーの製造に使用されることがある

取り扱い時の注意点

木材は質が劣るため、長期の耐久性は期待できない

本サイトで使用している一部の画像は CC BY-SA 4.0 または パブリックドメイン のライセンスのもとで提供されています。 詳細は各画像の出典をご確認ください。