ドリアン

アオイ科ドリアン属(Malvaceae Durio)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

ドリアン(学名: Durio zibethinus)は、アオイ科ドリアン属に属する東南アジアの特有の樹木で、その食用果実は特に強い香りと風味を持つことで知られており、マレーシアおよびインドネシアの熱帯雨林を原産とするこの常緑樹は、高さ45メートルに達することもあり、尖った棘に覆われた卵形の大きな果実をつけ、20~30センチメートルほどの大きな果肉は濃厚でクリーミーな食感とともに、マンゴスチンとは対照的に「果物の王様」と称される一方で、独特の強烈な臭いゆえに好みに大きく左右され、熟成によって揮発性化合物が生成されるため、熟した果実はスカンクや腐った玉ねぎに例えられることもある一方で、イギリスの博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスはその果肉をアーモンドで風味付けされた豊かなカスタードに例えるなど賛否を分かつが、特にビタミンB1やビタミンCを豊富に含み、東南アジア料理の様々な甘いデザートに利用されるほか、無臭品種の開発も進められており、タイやマレーシアで栽培が盛んで、近年は中国を中心に需要が高まり、冷凍品としての輸出も増加中である。

原産地

南洋材

比重

気乾比重: 0.6

強度

中程度の強度で、耐久性はあまり高くないが、軽量なため扱いやすい

別名、現地名

臭い果物、黄金の果実

色調

心材は暗赤色、外材はやや淡い色合いを持つ

木理と肌目

粗い質感で、直線的な木目を持ち、しばしば光沢がある

木材の加工性

加工性は良好で、鋸引きも容易だが薄い板は反りやすい

木材の耐久性

比較的耐久性が低く、シロアリや粉ダニの攻撃を受けやすい

用途

内装建材、安価な家具、パッキングケース

取り扱い時の注意点

木材は強い臭気があり、換気の良い場所で作業することを推奨

本サイトで使用している一部の画像は CC BY-SA 4.0 または パブリックドメイン のライセンスのもとで提供されています。 詳細は各画像の出典をご確認ください。