ウルシ科カンプノスペルマ属(Anacardiaceae Campnosperma)
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テレンタン、学名Campnosperma auriculata、はウルシ科のカンプノスペルマ属に属し、インドネシアやマレーシアを主な分布域とし、スリランカ、スマトラ、カリマンタン、ニューギニア、ソロモン群島などの湿地にも広がる樹木で、樹高は20~35メートル、直径70~80センチメートルに達し、辺材と心材の同調色が淡桃色から帯紫灰色を呈し、心材は熟成とともに錆褐色に深まる色合いを持つ一方で辺材には微量の樹脂を含んだ毒性があるために耐久性が低く、切削加工時に毛羽立ちが生じやすい軽軟材であるが、生材からは軽度の皮膚炎を引き起こす可能性があるため迅速な乾燥が求められ、白蟻や菌害に対して脆弱であるものの粉解甲虫からは侵害を受けにくく、また防腐剤を容易に吸収できる特性を持ち、包装材や文具材、家具枠材、箱、室内装飾材やドアの桟、仮設用材、合板の芯材、額縁、バレット材などに利用され、商品名では「Terentang」として流通し、主要名称は現地で様々に呼ばれ、マレーシアやインドネシアでは「キャンプノスペルマ」、タイでは「コツゲ」や「ナンプロン」、ベネズエラでは「Palo maria」、ソロモンでは「ケテケテ」とされるなど多様である。
南洋材
気乾比重: 0.39
中程度の強度で、しなやかさがあり、構造材として使用される
auriculatum
淡い黄褐色から深い茶色へのグラデーション
均一で滑らかな木理、微細な年輪が明瞭
加工が容易で、切削性が良好、接着性も優れる
耐湿性に優れ、虫害に対しても比較的強い
家具、フローリング、装飾材、建材
加工時には木くずや粉塵から皮膚アレルギー反応が出ることがあるため、保護具を着用することが推奨される
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