コウヤマキ

コウヤマキ科コウヤマキ属(Sciadopityaceae Sciadopitys)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

コウヤマキ(高野槇)は、裸子植物のマツ綱に分類される常緑性の針葉樹であり、現生種としては唯一コウヤマキ科、コウヤマキ属を構成する植物で、樹高は最大で30〜40メートルに達し、幹の直径は1メートルを超えることもあるこの木は、日本(本州の中部以西、四国、九州)に固有で、高野山をはじめとする紀伊半島の山地などに主に分布しており、その希少さゆえにIUCNレッドリストでは近危急種として指定されているほか、日本国内では幾つかの県で絶滅危惧種に指定されることもあるが、その美しい樹形と特有の針状の葉が観賞用として魅了され、庭園や神社仏閣などで植栽されることが多く、さらにコウヤマキの材は耐水性に優れているため、古くから風呂桶や手桶、建材などに利用され、時には古代の棺として使用されることもあった上に、真言宗の開祖である弘法大師(空海)が栽培を禁じた高野山では供花として用いられる習慣があり、2006年の悠仁親王誕生時にはそのお印に選ばれるなど、皇室との関わりも深く、多用途にわたる利用と高い評価を受け続けている植物です。
また、コウヤマキの葉は特殊な形態を持っており、通常の葉に見られる木部と師部の配置が逆であるため、輪生した葉を日傘に見立てた所属名「Sciadopitys」の由来とも関連する一方、その化石記録は後期三畳紀にまでさかのぼり、ジュラ紀以降は北半球全体に分布していたこともあるが、新第三紀の時期に日本を除く他の地域からは姿を消し、現代では唯一日本で生きている化石として存在感を放っていることからもその特異性が際立っています。

原産地

国産材

比重

気乾比重: 0.38

強度

中程度の強度で、柔らかく加工が容易

別名、現地名

高野槇、ホンマキ、クサマキ

色調

淡黄褐色から乳白色で、心材と辺材の境界がやや明瞭

木理と肌目

木理は通直で、肌目は精細

木材の加工性

加工性が良好で、切削も容易、接着性にも優れ

木材の耐久性

耐水性に優れ、腐朽や虫害に対して強い

用途

風呂桶、和船の用材、建材、懐石料理に使う器具など

取り扱い時の注意点

蓄材量が少なく、高価であるため、調達に注意が必要

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