イヌマキ

マキ科マキ属(Podocarpaceae Podocarpus)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

イヌマキ(Podocarpus macrophyllus)は、マキ科(Podocarpaceae)のマキ属(Podocarpus)に属する常緑高木であり、別名クサマキやホンマキとも呼ばれ、英名ではyew plum pine、buddhist pine、fern pineとして知られており、中国名は罗汉松(luo han song)であるが、この種は日本の本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄、中国に分布し、日本の三河地方では「ホソバ」と呼ばれ、神社や寺院に古木が見られることが多く、幹は灰白色で樹皮が薄く縦に裂けて鱗片状に剥がれる特徴をもち、葉は互生で長さが10〜15㎝、幅が5〜10㎜の広線形であり、全縁でやや革質、中肋が明瞭なため見分けがしやすく、その葉の表面は深緑色で葉裏は淡緑色で主脈が目立つことから、雌雄異株で雄花は葉腋に数個束生し、雌花は葉腋に単生する特性があり、種子は2個の鱗片から形成される核果状で下部の花托が暗紅色に熟し甘くなることが特徴で、通常、高さは10〜20メートルに達し、海岸近くの山地に遡る在来種として特に民家やミカン畑の生垣に利用され、そのため、イヌマキの染色体数は2n=38であり、和名の由来は、イヌマキが当初日本において「マキ」と称される植物より劣ると見なされたため「犬」という接頭語が付けられたとされるが、「マキ」に相当する樹種は明確ではなく、スギまたはコウヤマキであるという説もあり、いずれにせよ薫りや樹皮の特徴から木材としての価値も高く、イヌマキは庭園樹としても人気で、シロアリに対する耐性を持つため沖縄では特に高級建材として用いられてきた歴史があり、生垣としてよく見かけられる一方で、種子には細胞毒性があり有毒であるため利用には注意が必要であり、その花粉がアレルギーの原因となることがあるとされるが、その中で生薬として利用されることもあるなど、有用性と共に一定のリスクも伴う植物である。

原産地

国産材

比重

気乾比重: 0.51

強度

やや堅く、割れやすいが、天然樹脂が多く耐朽性に優れる。

別名、現地名

犬槇、草槇(クサマキ)、ホンマキ、サルノキ

色調

黄白色に褐色を帯び、心材と辺材の差はほとんどない。

木理と肌目

木理が通直で肌目は精細、加えて枝が多いため節が多い。

木材の加工性

加工が容易で、特に針葉樹としては重めで切削しやすいが、脂気や臭気があるため注意が必要。

木材の耐久性

シロアリに強く、耐水性も高いため、建築材として重用される。

用途

屋根、桶、棺、下駄など、庭木や生垣、防風林にも利用される。

取り扱い時の注意点

種子は有毒で、皮膚に触れると接触皮膚炎を引き起こすことがあるため、取り扱いには注意が必要。

本サイトで使用している一部の画像は CC BY-SA 4.0 または パブリックドメイン のライセンスのもとで提供されています。 詳細は各画像の出典をご確認ください。