マツ科トガサワラ属(Pinaceae Pseudotsuga)
※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。
トガサワラは、マツ科トガサワラ属(Pseudotsuga)に分類される常緑高木であり、1893年に紀伊半島南東部で初めて確認された日本固有種であり、外見の樹皮がツガに、材がサワラに似ていることからその和名が付けられたが、実際にはその形態はサワラとは大きく異なり、暗褐色の樹皮に太い枝を広げ、その枝はたわみつつ奇妙に捻じ曲がり、雌雄同株の特徴を持ち、4月に開花しその後秋に成熟する球果はツガの2倍ほどの大きさである一方、苞鱗片が種子鱗片を超えて出る等の特徴があり、トガサワラ属自体は漸新世から中新世にかけて北半球全体に広く分布していたが、気候の変動により現在では北米西部及び東アジアの一部にまで分布域が縮小しており、その結果トガサワラは「生きた化石植物」とも称される稀少な遺存種です、特に紀伊半島中南部及び高知県東部の魚梁瀬地方など多雨地域の標高400~800メートルの尾根筋や急峻な斜面に生育し、過去この樹種は劣悪な環境に対する適応能力から急峻で不安定な斜面にも生育する強健さを示しながらも現在では環境省で絶滅危惧Ⅱ類に区分され、全国の個体数は約1,000本と推定されており、丹生神社にある個体は樹高約35メートル、胸高幹周5.23メートルと大樹で、幹が約10度南南東に傾いている一方でその成育良好さから天然記念物に指定される中、トガサワラ属全体としては世界での種の確認数は限られており、日本にはこのトガサワラのみが分布し、西海岸に広く存在するアメリカトガサワラ(ダグラスファー)のように大規模な群生を持たず林分はまとまって生えていないため、生態学的価値の高さと自然遺産としての重要性が顕著に認識されています。
国産材
気乾比重: 0.41
やや柔らかく、加工しやすく、特に桶材などに適した強度
栂椹、サワラトガ、カワキトガ
淡い緑色から黄褐色、経年による変化が少ない
丈夫でしなやかな木理、年輪は比較的はっきりしている
切削性が良好で、加工しやすいが、乾燥に注意が必要
やや耐久性が低く、湿気に弱いが内部圧縮強度は高め
家具、建材、桶材、工芸品
加工時に木材の特有の香りが強いことがあるため、換気を推奨
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