ベイヒ、ピーオーシーダー

ヒノキ科ヒノキ属(Pinaceae Chamaecyparis lawsoniana)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

「Chamaecyparis lawsoniana」、一般的にローソンサイプレス、ポートオーフォードシーダー、または米桧(ベイヒ)として知られるこの樹木は、ヒノキ科ヒノキ属の常緑高木であり、その主な分布は北米西部のオレゴン州からカリフォルニア州にかけてで、沿岸部に限定される傾向があります。
この樹木は直径0.8mから1.7m、樹高21mから61mに達し、明治時代から日本ではヒノキの代替材として活用されています。
材質的には日本のヒノキに非常によく似ており、肌目も細かいことから、主に建築用材や家具製作、船舶の建造、各種器具など、様々な用途で使用されています。
その心材は黄白色から淡黄褐色、辺材は白色から淡黄白色を呈し、心辺材の違いが不明瞭な場合もあります。
香りもヒノキに似ていますが、より刺激的で酸味を帯びており、加工しやすく、乾燥後は寸法安定性が高くなるため、仕上がり時に美しい光沢が現れます。
強度はやや劣るものの耐朽性および保存性が高く、狂いが少なく安定した寸法保持が見込まれることから、安定輸入材として日本での需要があります。
また、ポートオーフォード(シダー)という名は、その産地であるオレゴン州の地名に由来し、絶滅危惧II類に指定されるほどの生物学的貴重性と保護価値の高さを兼ね備えた樹種であると同時に、その香りや材質特性が日本の檜に近いことから代替材としての用途が大きく、その種特性や加工性によってさまざまな用途で重宝されています。

原産地

北米材

比重

気乾比重: 0.43

強度

中程度の強度で、耐久性があり、構造材として優れた性能を持つ

別名、現地名

ローソンヒノキ、ポートオーフォード・シーダー

色調

淡い黄色から赤褐色、経年変化により色合いが深くなる

木理と肌目

細かく均一な木理で、滑らかな手触り

木材の加工性

切削性が良好で、乾燥も早く、接着性にも優れているが、繊維の方向に注意が必要

木材の耐久性

中程度の耐久性、特に湿気に対して弱いが、北米においては比較的害虫に強い

用途

建材(内装材)、家具、楽器、薫香用材など

取り扱い時の注意点

加工時にアレルギー反応を引き起こす可能性があるため、注意が必要

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