シナノキ、アカシナ

アオイ科シナノキ属(Malvaceae Tilia)

木目テクスチャ

※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。

説明

シナノキはアオイ科シナノキ属に属する日本固有の落葉高木で、北海道から九州に至る山地で広く見られ、最大で樹高20から30メートル、胸高直径2メートルに達し、特徴的な心臓形の葉を持ち、鮮やかな緑色の春から秋には美しい黄色に紅葉し、初夏には芳香のある黄色い小花を咲かせ、その果実は秋に成熟して風に乗って散布されるほか、樹皮の繊維は非常に強く古来より縄や布として利用され、木材はその軽く加工しやすい性質から鉛筆や割り箸、合板など多様な用途に用いられ、またアイヌの伝統織物でも重要な素材として活用され、加えて良質な蜂蜜の蜜源植物としても知られる一方で、その材は腐食耐久性が低く、接着やセメントの硬化に問題を生じることもあるため、使用には留意が必要であり、この木の名称は信濃国に由来する説やアイヌ語の「結ぶ」「縛る」を意味する「シナ」に由来する説があり、「科」「榀」とも表記され、他にもアカシナ、リンデンといった呼び名も持つ。

原産地

国産材

比重

気乾比重: 0.44

強度

柔らかく軽いが、加工時に十分な強度を持つ

別名、現地名

リンデン、バスウッド、アメリカシナノキ

色調

淡いクリーム色から白色、経年で色味が変化する場合がある

木理と肌目

繊細で滑らかな木理、年輪ははっきりしている

木材の加工性

加工性が非常に良く、切削、彫刻に適している。乾燥も進行しやすい

木材の耐久性

耐久性は中程度で、乾燥環境では劣化が進みやすい

用途

家具や工芸品、彫刻材、箱材、合板

取り扱い時の注意点

湿度が高い環境では、カビや虫害の影響を受けやすいため注意が必要

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