ブナ科シイ属(Fagaceae Castanopsis)
※ この画像は Dall-E 3 を利用して生成したため、実際と異なる場合があります。
シイノキは、ブナ科シイ属に属する樹木の総称であり、日本においてはスダジイ(Castanopsis sieboldii、別名ナガジイ、イタジイ)とコジイ(C. cuspidata、別名ツブラジイ)が主要な種として広範囲に分布しており、うちスダジイは佐渡島から波照間島まで海岸線を中心に広がっている一方、コジイは関東以西の太平洋側に位置し、スダジイは長くて硬い堅果を、コジイは丸く小さい実をつけることが特徴で、スダジイはさらに奄美大島以南には亜種オキナワジイ(C. sieboldii ssp. lutchuensis)としても見られますが、スダジイとコジイを別種とするか変種とするかの議論は長年続いており、近年のDNA分析の進展によって新たな知見が得られることが期待されています。
シイノキは寿命が長く、しばしば巨樹として認識されることが多く、暖温帯の照葉樹林の極相種として、時には純林を形成することがあるものの、種子の散布能力が低いため、一次森林が失われた場合には再生が非常に時間を要することがあり、木材として家具や建材、そしてシイタケのほだ木にも利用されるほか、樹皮から採取されるタンニンは漁網の防腐や染色に用いられています。
また、シイノキの堅果であるドングリはアクを抜かずに食べられる数少ないものでほのかに甘く、特に稲作以前の日本では重要な食料源とされ、縄文遺跡からも出土しているほか、飢饉の際には椎の実を食した記録も残されており、現代においても公園樹や街路樹として利用されることが多く、古くから人々に親しまれてきた種であることが示されています。
国産材
気乾比重: 0.57
高い強度を持ち、耐久性に優れている
石椎、栃の木、イタジイ、ナガジイ
淡い緑色から中程度の茶色、経年により色合いが深まる
直線的な木目、滑らかで一様な質感
加工が容易で、接着性が良く、切削性も高い
耐潮性が高く、腐朽や虫害に強い
家具、建材、木炭、シイタケ栽培のホダ木、園芸用樹木
加工時に切り口から樹脂が出ることがあるため、注意が必要
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